収蔵作品展


新収蔵作品展1

市立岡谷美術考古館では、岡谷市にゆかりのある美術作家の皆様ほか、地域の皆様より、多くの作品をご寄贈いただいて参りました。その作品は、1970年の開館以来、現在に至るまで840点あまりとなっています。
本展では、近年に新しくご寄贈いただいた作品をご紹介いたします。
そのうち、和泉湧三(鋳金)、小口隆史(複合素材工芸)、小口稔(青磁)、武井寿々子(日本画)、花岡克行(洋画)は、それぞれの分野で長いキャリアと多くの業績を築いた現在活躍中の作家たちです。和泉湧三と小口稔については、以前からの収蔵作品に新たなコレクションが加わり、小口隆史、武井寿々子、花岡克行は新しく収蔵した作家です。
また、日本各地を巡り、そこで見た風景を細密な貼り絵に再現したことで知られる山下清の作品も、このたび新たに収蔵いたしました。山下は1970年3月に岡谷市つつじが丘学園を慰問に訪れ、児童たちの眼前でとんぼや蝶などのペン画を描きました。その作品を社会福祉法人つるみね福祉会よりご寄贈いただきました。
本展では、多くの新収蔵作品の中から、一部をご紹介します。なお、新収蔵作品の中には、最近の展覧会ですでに公開したものもございます。それらの作品は、保存のため、今回の展示を割愛させていただきました。
作者および寄贈者の皆様に、心より感謝の意を表します。

 

会期:11月14日(木)~2025年2月2日(日)

休館日:毎週水曜日

開館時間:10:00~18:00

入館料:一般370円(260円)、小・中学生160円(110円)

※( )は10名以上の団体料金

※諏訪6市町村に在住・在学の小・中学生、岡谷市内に在住・在学の高校生は無料です


移転開館10周年記念 収蔵作品展「岡谷美術の巨匠たち 前編」(終了しました)

武井直也《黎明》1938年

武井直也《黎明》1938年

岡谷は、明治以降多くの美術作家を輩出してきた地域です。
文人墨客の出入りが多く、文化的気風のあった市内の西堀地区からは、篆刻で名高い八幡郊処・竹邨兄弟をはじめとして、郊処に影響を受けて芸術を志した武井武雄や武井直也が世に出ました。また、他地区からも日本画の宮坂巴堂、洋画の髙橋貞一郎、それに続く作家たちが出て、時代ごとの美術傾向の影響も受けながら自らの関心や個性を発揮し、それぞれの造形世界を切り開いてきました。
これらの作家たちは、全国規模の美術団体で作品を発表する人もいれば、郷土を拠点に活動して地域の人々に親しまれた人、制作の傍ら多くの後進を育てた人など、さまざまな形で地域の美術文化に貢献してきました。
そして現在も、現役で活躍中の作家たちが、日々新しい作品を制作しつつ探求を続けています。
岡谷美術考古館では、それらの作家の作品を一貫して収集し、公開してまいりました。「岡谷美術の巨匠たち 前編」では、近現代岡谷美術界の礎を築いた作家たちの作品を1点ずつご紹介しながら岡谷の美術の歩みを振り返ります。

 

 

◆展示作家

八幡郊処、八幡竹邨、宮坂巴堂、武井直也、林 勇、小口作太郎、高橋貞一郎、和泉湧清、武井吉太郎、

野村千春、小口寉甫、増沢荘一郎、小口節三、早出守雄、宮坂覚郎、田中隆夫、織田昇、今井章雄

 

会期:6月8日(木)~10月1日(日)

休館日:毎週水曜日、祝日の翌日(8月12日は開館)、7月13日、7月14日(展示替え)

開館時間:10:00~18:00

入館料:一般370円(260円)、小・中学生160円(110円)

※別の展示開催のため、7月15日から9月18日の期間は入館料が変わります

一般520円(370円)、小・中学生260円(160円)

※( )は10名以上の団体料金

※諏訪6市町村に在住・在学の小・中学生、岡谷市内に在住・在学の高校生は無料です


収蔵作品展「田中隆夫をとりまく人々」(終了しました)

ただいま、2階美術展示室において、田中の画業の初期から晩年までの収蔵作品をご紹介する「田中隆夫展 地味なものたちへのまなざし」を開催しております。それに関連して、田中の画業に深くかかわった師や仲間たちの作品をご紹介します。
ぜひ田中隆夫展と併せてご覧いただき、田中が師から受けた影響や、仲間の作品との共通点などに注目していただければ幸いです。

♦展示作家:髙橋貞一郎、志村一男、野村千春、織田昇

♦会期:令和5年5月11日(木)~6月4日(日)

♦開館時間:午前10時~午後6時

♦会場:岡谷美術考古館1階 企画展示室

♦入場無料