収蔵作品展


宮原麗子回顧展

宮原麗子《窓辺(チンチョン・パラドール)》1997年

昨年12月、岡谷市出身の画家 宮原麗子先生がご逝去されました。
宮原先生は1930年、画家 髙橋貞一郎の長女として生まれました。子どもの頃からよく父と一緒に写生に行くなど、絵に親しんで育ちました。女子美術大学在学中から一水会展と女流画家協会展に出品、受賞を重ね、のちに両会で委員を務めます。また、自宅を開放して絵画教室を主宰し、後進の育成にも尽力しました。
宮原先生は、はじめは故郷 岡谷や移住先の名古屋・神奈川などの風景を、木々の緑が印象的な、貞一郎によく似た筆致で描きます。1984年に取材旅行でヨーロッパを訪れ、その風景に魅了されてからは、スペインやギリシアの遺跡や風景を新たな題材として多くの作品を残しました。いずれの作品も一貫して、身の回りの何気ない風景や部屋の片隅の静物を安定した構図によって描き出したものです。そこには、宮原先生が最も影響を受け、尊敬する画家だという父 貞一郎から受け継いだ誠実さがあり、どこか懐かしい温かさに満ちています。

本展では、大学卒業後から近年までの当館収蔵作品を展示し、宮原先生の画業を振り返ります。また今回は、一般の人々の目に触れる機会が少ない、母校 岡谷東高等学校の所蔵作品もご紹介します。

 

会期:5月26日(木)~8月7日(日)

休館日:毎週水曜日、祝日の翌日

開館時間:10:00~18:00

入館料:一般370円(260円)、小・中学生160円(110円)

※( )は10名以上の団体料金

※諏訪6市町村に在住・在学の小・中学生、岡谷市内に在住・在学の高校生は無料です


収蔵作品展Ⅲ「堀内唯生 新収蔵作品展」

この度、市立岡谷美術考古館では収蔵作品展Ⅲ「堀内唯生 新収蔵作品展」を開催します。

堀内唯生(本名 忠雄)は1900年諏訪郡玉川村(現茅野市)に生まれ玉川尋常小学校で中川紀元に図工を習いました。1925年に上京し、中川一政に弟子入りし雅号を唯生とします。翌年第4回春陽会展に初入選し、以降終戦間際までほぼ毎年入選します。1945年、東京大空襲により戦前の絵を焼失、堀内は故郷へ疎開します。それ以降、農業のかたわら絵を描き続けました。
「一生に一枚でよいから自分が本当に良いと思う画を描きたい」と生涯絵を売らず、郷里に留まり真摯に絵を描き続けた堀内。それは画商や画壇に迎合しない堀内の自由な絵を生み出しました。戦前は写実的な絵を描いた堀内ですが、戦後はたくみ沢や花、海を作品の主なモチーフに自身の心象を投影したかのような大胆なタッチでやや抽象的な作品を描いています。

当館では昨年度、ご遺族から新たに22展の作品をご寄贈いただきました。本展では当館の収蔵作品7点と併せてご紹介しいたします。一途に絵と向き合い続けた堀内の作品を、ごゆっくりお楽しみください。

チラシはこちら

会  期 3月17日(木)~5月22日(日)

休  館  日 水曜日、祝日の翌日(3/22)※5/6は開館します

開館時間 10:00~18:00

入  館  料 一般370円(260円)、小・中学生160円(110円)

※( )は10名以上の団体料金

※諏訪6市町村に在住・在学の小・中学生、岡谷市内に在住・在学の高校生は無料です