特別企画展


高橋貞一郎・中島覚雄 師弟展

高橋貞一郎《諏訪湖風景》1955年

中島覚雄《冬の天竜河畔》1985年

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

岡谷市出身の洋画家 髙橋貞一郎(1897-1955)は、教師をするかたわら、岸田劉生に師事し、フランスにも留学するなど画業に励み、春陽展、日展、一水会展などに出品、受賞を重ねました。晩年には自宅を開放して絵画教室を主宰し、そこに集う岡谷ならびに近隣地区の絵を志す人々に大きな影響を与えました。
その髙橋の絵画教室で学んだ一人に、中島覚雄(1921-1985)がいます。中島は伊那市長谷出身、幼いころから絵を描くことを好みました。志願して横須賀海兵団に入団し、終戦後は、絵を描く時間を長く確保したいという理由から、箕輪町で新聞店を営み、絵画制作を続けました。当初は髙橋に師事し、その後は辻村八五郎、辻永、中村研一、田村一男に学びます。光風会会員となり、長野県美術展、光風会展、日展などで受賞を重ねました。その後はフランスのグラン・ド・ショーミエール等で学び、複数回にわたる渡欧では国際展でも入選、受賞を果たしました。
このように中島は生涯で多くの師に学びましたが、最も強く影響を受けたのが髙橋貞一郎であり、1955年に髙橋が逝去した際には、筆を折ることも考えたといいます。髙橋亡き後は、師から受け継いだ作風を発展させ、岡谷や伊那、ヨーロッパの風景を堅実に生き生きと描き出しました。
本展では、中島の作品を、諏訪地域の洋画家の草分けともいえる師 髙橋の作品とともに二期に分けて展示します。両者の作品の共通点、相違点に着目しながら、中島の画業を、髙橋から受けた影響をもとに振り返ります。

会期:【前期】7月20日(土))~9月16日(月) 【後期】9月21日(土)~11月10日(日)

休館日:毎週水曜日

開館時間:10:00~18:00

入館料:一般520円(370円)、小・中学生260円(160円)

※( )は10名以上の団体料金

※諏訪6市町村に在住・在学の小・中学生、岡谷市内に在住・在学の高校生は無料です

 


小口寉甫展 自然流の書

岡谷市出身の小口寉甫(かくほ 本名は賢一。1913-2003)は、百貨店カネジョウを創業、経営するかたわら、書や盆栽、水石の制作に取り組み、国内外で多くの作品を発表し、その分野を普及させました。本展では、そのうち書の作品に焦点を当て、書家としての小口の生涯と作品をご紹介します。
小口は諏訪蚕糸高等学校(現岡谷工業高等学校)卒業後、書を津金寉仙(かくせん)に師事し、川村驥山(きざん)にも多大な影響を受けました。そこで身に付けた基礎を土台に、彼らに学んだ書と自らの個性を発展させて独自の様式を生み出し、「自然流」と名付けました。その多くは一字書で、同じ文字がさまざまな字形や線、墨の濃淡で表され、多彩な表情をもつ絵画的ともいえる書です。
また、小口は若い頃から、近所に住んでいた洋画家 髙橋貞一郎と親しくするなど、他分野の芸術にも造詣を深め、地域の作家たちを支援する活動にも尽力しました。
岡谷市美術会顧問を22年間にわたって務め、さらにカネジョウの店舗の一部に展覧会場を設け、地域の作家たちに発表の場を提供しました。
小口は、作品制作や文化振興活動をはじめ事業経営に至るまで、日々の生活の中で出会うさまざまな事物に芸術を見出していました。
芸術に対する深い思いに裏打ちされた、伸びやかで表情豊かな書の数々をご覧ください。

 

 

会期:5月16日(木)~7月15日(月)

休館日:毎週水曜日

開館時間:10:00~18:00

入館料:一般520円(370円)、小・中学生260円(160円)

※( )は10名以上の団体料金

※諏訪6市町村に在住・在学の小・中学生、岡谷市内に在住・在学の高校生は無料です

 

 


特別企画展「暮らしを彩る小さな作品展/ちいさくてもいいじゃないか みんなの0号作品展」(終了しました)

美術作家たちは、大規模な展覧会場に展示される大型作品だけではなく、一般住宅などに飾ったり、あるいは日用品として使ったりできるような小型の作品も数多く制作していました。それらは展覧会場に足を運んで鑑賞するのとは異なり、手元に置いていつでも鑑賞でき、美術を一般の人々にとって身近なものにすることにもつながりました。
本展では、地域のご家庭で大切に保管され、親しまれてきた、岡谷ゆかりの物故作家の小さな美術作品を中心にご紹介します。同時に、一般の方が制作した小作品を募集し、展示します。
小さな作品ならではの可愛らしさや軽やかさをお楽しみ下さい。そして美術作品とともにある潤いのある生活を思い描いていただければ幸いです。

 

会期:10月27日(木)~12月25日(日)

休館日:毎週水曜日、祝日の翌日(11月4日/11月24日)

開館時間:10:00~18:00

入館料:一般520円(370円)、小・中学生260円(160円)

※( )は10名以上の団体料金

※諏訪6市町村に在住・在学の小・中学生、岡谷市内に在住・在学の高校生は無料です


特別企画展「生誕140年 宮坂巴堂展」(終了しました)

《小倉山》制作年不詳

諏訪市出身の日本画家、宮坂巴堂(はどう 1882-1957)は、のちに岡谷に居を構え、人物画・歴史画などを描きました。中でも美人画を得意とし、明治から大正期の諏訪地域においては貴重な存在となりました。
諏訪市中洲中金子の矢崎家に生まれた巴堂(本名は文弥、のち春章)は、少年時代から守矢篁山(こうざん)に絵を習い、諏訪中学校を卒業、20歳で岡谷市小井川の宮坂家の養子となりました。そののち東京美術学校に入学し、そこで円山派の川端玉章に学び、好成績を修めます。画壇からは距離を置き、生涯を通じて花鳥画や美人画、仏画、伝記や昔話など幅広い題材を、円山派の影響を感じさせる写実的で自然な画風で描き続けました。
本展ではご遺族から多数の作品をお借りし、巴堂の生涯と画業を振り返ります。繊細で温かみに溢れた日本画の数々をお楽しみください。

会期:8月11日(木・祝)~10月23日(日)

休館日:毎週水曜日、祝日の翌日(9月20日/10月11日)

開館時間:10:00~18:00

入館料:一般520円(370円)、小・中学生260円(160円)

※( )は10名以上の団体料金

※諏訪6市町村に在住・在学の小・中学生、岡谷市内に在住・在学の高校生は無料です

チラシはこちら

 

◆関連展示

宮坂巴堂をとりまく人々

9月16日(金)-9月25日(日)

宮坂巴堂の師 守矢篁山、その師 佐々布篁石など周辺作家の作品を展示し、巴堂の交流関係や系譜をたどります。また、より多くの宮坂巴堂作品もご覧いただけます。

 

◆関連イベント

ミニ掛軸を作ろう
宮坂巴堂の作品を使って小さな掛軸を作ります。

※絵柄は美人画と山水画どちらか(選べない場合もございます)

講師:宮坂春夫さん

日時:2022年9月18日(日)午後1時~午後2時

参加費:500円

定員:10名(要申込)

※9月1日(木)から受付開始

掛軸のおよその寸法は縦82㎝、横23㎝です

 

 

 

 

ギャラリートーク

講師:宮坂春夫さん

日時: 2022年9月18日(日)午後2時~、9月24日(土)午前10時30分~

要入館料

定員:10名(要申込)

※9月1日(木)から受付開始

両日とも内容は同じです