他地域の人々との交易の場として、大集落が形成された梨久保遺跡からは、遠方から運ばれてきたコハクの装飾品やヒスイで作られた玉類が多く出土しています。
梨久保遺跡は和田峠産の黒曜石を材料とし、生きていくのに必要不可欠な石器をつくる“ものづくり”のムラでした。そのため黒曜石と交換するために遠方の人がヒカリモノのコハクやヒスイを持ち込んだのでした。
赤く透明感のあるコハクや、鮮やかな緑の美しさをもつヒスイは、原始、古代の人々にとっても特別な存在でした。コハク・ヒスイを中心に“古代のヒカリモノ”を特集して展示します。
会 場 2階考古展示室