岡谷市出身の武井直也(1893-1940)は、フランスでブールデルに彫刻を学び、ヨーロッパ近代彫刻を日本に伝えた彫刻家の一人です。
帰国後も、日本美術院展や文部省美術展覧会への出品を続けながら、ブロンズ彫刻や大理石彫刻のさまざまな表現を追求しました。また、彫刻の基本に立ち返るべきとの思いから、日本彫刻家協会を設立しました。
その間、帰郷した際には彫刻講習会を開くなど、諏訪地域の後進の指導にも励みました。
こうして日本を代表する新進作家として注目を集める中、47歳の若さで急逝しました。
本展では、武井直也の代表作のほか、新たに現存が判明した初期の作品や、ご遺族によって保存されてきた資料の一部も展示し、今なお故郷の人々に愛されている武井の知られざる全貌に迫ります。
◇ 関連イベント
作品解説「彫刻家 武井直也の軌跡」
講師 井上由理氏(近代日本彫刻研究者 本展ゲスト・キュレーター)
11月3日(祝・火)13:30
要申し込み 無料 定員50名
※ 11月3日は無料開放となります。
地域交流イベント「彫刻クリーニングをしてみましょう」
10月18日(日)6:30 場所:岡谷湖畔公園
11月21日(土)10:00 場所:岡谷市役所前
要申し込み 無料
※ 共催:八ヶ岳美術館
協力:武蔵野美術大学・武蔵野美術大学校友会長野県支部