岡谷は、明治以降多くの美術作家を輩出してきた地域です。
文人墨客の出入りが多く、文化的気風のあった市内の西堀地区からは、篆刻で名高い八幡郊処・竹邨兄弟をはじめとして、郊処に影響を受けて芸術を志した武井武雄や武井直也が世に出ました。また、他地区からも日本画の宮坂巴堂、洋画の髙橋貞一郎、それに続く作家たちが出て、時代ごとの美術傾向の影響も受けながら自らの関心や個性を発揮し、それぞれの造形世界を切り開いてきました。
これらの作家たちは、全国規模の美術団体で作品を発表する人もいれば、郷土を拠点に活動して地域の人々に親しまれた人、制作の傍ら多くの後進を育てた人など、さまざまな形で地域の美術文化に貢献してきました。
そして現在も、現役で活躍中の作家たちが、日々新しい作品を制作しつつ探求を続けています。
岡谷美術考古館では、それらの作家の作品を一貫して収集し、公開してまいりました。「岡谷美術の巨匠たち 前編」では、近現代岡谷美術界の礎を築いた作家たちの作品を1点ずつご紹介しながら岡谷の美術の歩みを振り返ります。
◆展示作家
八幡郊処、八幡竹邨、宮坂巴堂、武井直也、林 勇、小口作太郎、高橋貞一郎、和泉湧清、武井吉太郎、
野村千春、小口寉甫、増沢荘一郎、小口節三、早出守雄、宮坂覚郎、田中隆夫、織田昇、今井章雄
会期:6月8日(木)~10月1日(日)
休館日:毎週水曜日、祝日の翌日(8月12日は開館)、7月13日、7月14日(展示替え)
開館時間:10:00~18:00
入館料:一般370円(260円)、小・中学生160円(110円)
※別の展示開催のため、7月15日から9月18日の期間は入館料が変わります
一般520円(370円)、小・中学生260円(160円)
※( )は10名以上の団体料金
※諏訪6市町村に在住・在学の小・中学生、岡谷市内に在住・在学の高校生は無料です