現在、考古展示室で大型粗製石匙(おおがたそせいいしさじ・せきひ)を展示中です。石匙はつまみ状の小突起をもつ刃物の一種で、縄文時代早期に出現し、わずかながら晩期にも見ることができます。動植物の切断や皮剥ぎ、骨角器の製作具など、幅広い用途で使用されたと考えられ、大型粗製石匙は草取り鎌と想定されています。今回展示している大型粗製石匙で最大のものは目切遺跡のもので、幅が15㎝以上もあります。この機会にぜひ、実物をご覧ください。
※写真右下の定規は30㎝
現在、考古展示室で大型粗製石匙(おおがたそせいいしさじ・せきひ)を展示中です。石匙はつまみ状の小突起をもつ刃物の一種で、縄文時代早期に出現し、わずかながら晩期にも見ることができます。動植物の切断や皮剥ぎ、骨角器の製作具など、幅広い用途で使用されたと考えられ、大型粗製石匙は草取り鎌と想定されています。今回展示している大型粗製石匙で最大のものは目切遺跡のもので、幅が15㎝以上もあります。この機会にぜひ、実物をご覧ください。
※写真右下の定規は30㎝
奈良時代に10年間だけ存在した「諏訪国」が、今年2021年に設置から1300年の節目を迎えます。721年に信濃国から分国され、731年に再び信濃国に併合された諏訪国ですが、分国や併合の理由は記録にありません。諏訪国の行政拠点も正確には分かっていませんが、諏訪郡で当時の役所、官衙(かんが)と思われる遺跡が榎垣外遺跡(えのきがいといせき)のみであるため、榎垣外遺跡が諏訪国の中心だったと考えられています。企画展「諏訪国1300年」では諏訪国と榎垣外遺跡をご紹介しています。また、須恵器(すえき)・緑釉陶器(りょくゆうとうき)・陶硯(とうけん)など、榎垣外遺跡の出土遺物も多数展示しています。
【会 場】2階考古展示室
【開館時間】10:00~18:00
【休 館】毎週水曜日、祝日の翌日(水曜日が祝日の場合は開館)
収蔵作家の織田昇、野村千春、花岡哲象、林勇、堀内唯生、松井緑、宮原麗子が描いた春~夏の花をモチーフとした作品を展示します。作品には、それぞれの作家の視点で、生活の中で身近に咲く花が描かれており、本展ではモチーフとなった花の紹介も行っています。昨年、感染症対策のための臨時休館によって会期が早期終了となった、「収蔵作品展Ⅲ 春をいろどる 花の絵画展」の内容を一部変更して再びご紹介します。
会期:2021年4月22日(木)~7月4日(日)
休館日:毎週水曜日、祝日の翌日(5/6(木))
※5/5(水)は開館
開館時間:午前10時~午後6時
会場:1階交流ひろば・企画展示室
入館料:無料
人物を対象とした肖像画・肖像彫刻は、古くから数多く制作されてきており、教科書などの書籍や博物館・美術館、街角などさまざまな場面で目にする、なじみ深い存在です。
本展では、髙橋貞一郎や武井直也など、郷土の作家が制作した肖像画・肖像彫刻を一堂に展示します。似たような様式に見える肖像画・肖像彫刻も、構図や角度、ポーズなどが少しずつ異なり、作家それぞれの特徴を見ることができます。ある程度の制約がある中で、作家が工夫を凝らして作り上げた肖像の数々を、ごゆっくりご観覧ください。
展示作家:髙橋貞一郎・武井直也・野村千春・田中隆夫・小口節三・清水多嘉示・中川紀元
会期:2021年4月23日(金)~7月4日(日)
休館日:毎週水曜日、祝日の翌日、5月6日(木)(5月5日(水)は開館)
開館時間:午前10時~午後6時
入館料:一般370円(260円)、小・中学生160円(110円)
※( )は10名以上の団体料金
※諏訪郡内に在住・在学の小・中学生、岡谷市内に在住・在学の高校生は無料です
木工のからくりおもちゃを制作する作家・藤森和義氏と、緻密なコラージュ作品を制作する画家・イラストレーターの平林義男氏の二人展です。
大人も子どもも楽しめる、遊び心のある自由で魅力的な世界をご紹介します。
会期:3月15日(月)~4月18日(日)
休館日:毎週水曜日、祝日の翌日(3月20日(土)は開館します)
開館時間:10:00~17:00(3月30日まで)、10:00~18:00(4月1日から)
入館料:一般520円(370円)、小・中学生260円(160円)
※( )は10名以上の団体料金
※諏訪6市町村に在住・在学の小・中学生、岡谷市内に在住・在学の高校生は無料です
岡谷東高校の写真部・書道部・美術文芸部の皆さんによる合同作品展です。
◆会期/2021年2月18日(木)~3月2日(火)
◆開館時間/午前10時~午後5時
◆会場/岡谷美術考古館1階 交流ひろば
◆入場無料
この度、岡谷市ゆかりの若手アーティストまたは若手グループに対する支援や育成を行うために、「若手アーティスト育成公募展 挑戦そして飛躍」を開催することになりました。第3回目の展示作家には、岡谷市出身で光や音を使ったインスタレーションやグラフィックを制作している宮坂絵美を選定いたしました。
宮坂は、女子美術大学で洋画を専攻したのち、京都造形芸術大学で芸術史を学び、県内をはじめ、東京や海外でも多数の個展やグループ展で作品を発表しています。制作のほかにも、都内大学の非常勤講師を務め、下諏訪町にてギャラリー「レモネアートワークス」を主宰するなど、芸術の普及活動にも取り組んでいます。
本展では、ピアノの上や室内に、音や香りを表した繊細なレースのような浮遊体が漂う平面作品を中心に展示いたします。これらの作品は、コンピュータグラフィックと写真・油彩を組み合わせた独自の技法で丹念に作り上げられています。音や香りが目の前に現れるかのような、夢と現実を漂う不思議な世界観を、ごゆっくりお楽しみ下さい。
今後の作家のさらなる飛躍を応援していただければ幸いです。
◆会期 2021年2月19日(金)~3月21日(日)
※3月11日(木)は臨時休館
◆会場
市立岡谷美術考古館1階 企画展示室
◆入 館 料
無料
◆開館時間
午前10:00~午後5:00
◆アーティストトーク
3月7日(日)午後2時~
岡谷市では、すべての小学校で「放課後こどもの居場所づくり事業」を行っています。
地域の大人の指導により、子どもたちがさまざまな美術・工芸作品を楽しんでいます。
◆期間:令和3年2月2日(火)~2月14日(日)まで
◆開館時間/午前10時~午後5時
◆場所:岡谷美術考古館1階 交流ひろば
◆入館無料
版画家・武井武雄の故郷であり、信州の版画活動の原点ともなった「双燈社版画部会」が誕生したここ岡谷市は、昭和29年頃から版画教育についても盛んに行われるようになり、全国小中学校版画コンクールでの入賞者を輩出するなど、全国的にも注目を集めてきました。この伝統は受け継がれ、市民による版画制作、学校現場での版画教育は、現在でも広く行われています。
そこで、市内全小学校にご協力をいただき、全学年の児童が制作した版画作品から、校内選考された各学級1点の作品を一堂に展示し、ご紹介いたします。
◆会期/2021年1月17日(日)~2月14日(日)
◆会場/岡谷美術考古館1階 企画展示室
◆開館時間/午前10時~午後5時
◆入場無料