岡谷美術考古館では、岡谷市制施行80周年及び当館のリニューアルオープン3周年記念の特別企画展として、姉妹都市アーティスト展「大竹夏紀展」を開催いたします。
大竹夏紀は、群馬県富岡市の出身で小さい頃から絵を描くことが好きで、特に少女や花の絵を描いており、その華やかでキラキラした世界観に憧れ続けていました。その後、多摩美術大学にてテキスタイルデザインを専攻して「蝋けつ染め」に出会います。蝋けつ染めは、溶かした蝋を布地にしみこませることによって防染し柄を染める技法で、日本では正倉院宝物に見られるなど、天平時代から見られる伝統的な染色技法です。
大竹はその伝統的な技法を現代的な感性によって少女絵を鮮やかにポップに描きます。上品な輝きを持つ絹を使い鮮やかな発色の酸性染料を使うことで、きらめく色彩を表現し、また染めた布を自由な形に切り取り組み合わせることによって、作品が布幅の制限されることなく無限の広がりをみせ、見るものを圧巻し不思議な世界へ誘います。
2010年には、東京モード学園のCMにも作品が起用され、東京や群馬、また海外でも作品発表を行い、活躍が期待されている作家です。
本展では、学生時代の作品から新作を加えた数々の作品と、制作の様子がわかるアトリエ再現などをご覧いただけます。
染色された色彩により光り輝く少女たち。その幻想的な大竹ワールドをお楽しみください。
会 期: 平成29年2月7日(火)〜3月26日(日)
会 場: 市立岡谷美術考古館
休館日: 毎週水曜日、祝日の翌日
入館料: おとな(高校生以上)500円 こども(小・中学生)250円
団体 おとな(高校生以上)350円 こども(小・中学生)150円 ※10名以上
諏訪郡内6市町村小中学生、岡谷市内の高校に在校、在住高校生は無料
★関連イベント
アーティスト・トーク
日時: 3月4日(土)午後1時から30分程度
申し込み不要、要入館料
ワークショップ「ろうけつ染めを体験してみよう」
日時: 3月4日(土)午後2時~4時
定員: 9名(要申し込み、小学生以下は保護者同伴)
参加費:2,000円