岡谷市出身の辰野登恵子(1950-2014)は、史上最年少の45歳で東京国立近代美術館での個展を成功させ、また女性画家としては初めて毎日芸術賞を受賞するなど、日本の現代美術を牽引する画家として活躍しました。
幼い頃から四季折々の岡谷の風景を目にし、色彩感覚を磨かれたという辰野。諏訪二葉高等学校在学中に、当時の美術教師の薫陶を受けて現代美術に目覚め、東京藝術大学入学を目指して研鑽を重ねました。この頃から辰野の才能は群を抜いており、学校内外から注目を集めていたといいます。特に、辰野がデザインした文化祭のポスターは、鮮やかなピンクを用いた卓越した色づかいと抽象的な形態で、多くの人を驚かせました。
画家として高い評価を受けるようになってからも、辰野は故郷のアトリエで、身のまわりのものや自然に着想を得た作品を多数制作しました。
本展では、故郷、岡谷とのかかわりにも焦点を当て、ご遺族のご協力のもと、高校時代の自画像など油彩10点あまりをはじめとする多くの作品や関係資料とともに辰野登恵子の色彩の原点を探り、画業を振り返ります。
会期:2019年8月20日(火)~10月22日(火・祝)
関連イベント
9月7日(土) 午後1時30分~ (要入館料)
●講演会「愛でられた抽象-辰野登恵子の人と芸術」
講 師:谷 新氏 岡谷市出身(元宇都宮美術館長)
●参加者によるフリートーク
どなたでもお気軽にご参加いただくことができます。
開館時間 午前10:00~午後7:00
休館日 毎週水曜日、祝日の翌日(9/17(火)、24(火)、10/15(火))
特別企画展
入館料:大人500円(350円)、小・中学生250円(150円)
:大人520円(370円)、小・中学生260円(160円)※10月1日より
※( )は10名以上の団体料金
※諏訪郡内在住・在学の小・中学生、岡谷市内在住・在学の高校生は無料