過去の展覧会

2018年6月28日~8月26日
開館5周年記念 特別企画展 生誕100周年 早出守雄展~早出先生と教え子たち~

岡谷市出身の水彩画家 早出守雄(1918~1971)は、生まれ育った故郷の風景をこよなく愛し、力強く心にしみる風景画を描きつつ、多くの後進の指導にもあたりました。
本展では、当館収蔵作品に加え、ご遺族や他美術館などからも作品や資料などをお借りし、早出の画業を振り返ります。また、早出が岡谷市などの高等学校で教鞭をとっていた頃の教え子のうち、絵画制作の道に進んだ方々の作品も展示し、早出が後進に与えた影響にも着目します。

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《信濃路の駅》1956年

 

■関連イベント

ギャラリートーク
「父 貞一郎と早出守雄」 8月19日(日)13:30~
講師:髙橋靖夫さん(国画会会員・女子美術大学名誉教授)

早出守雄が尊敬した画家、髙橋貞一郎と早出の交流に関するエピソードや、早出作品などについてのことを、髙橋の五男、靖夫さんに語っていただきます。

 

 

 

 


篆刻の鬼才 八幡郊処

IMG_1100岡谷市西堀出身の篆刻家、八幡郊処(一八六六~一九三二)
少年時代、私塾を開いていた従兄の八幡氷湖に学び、漢学の素養を身につけます。のちに上京し、篆刻の大家、五世 浜村蔵六に師事しました。
心のままに各地を遊歴し、一年あまり帰らないこともあった。あるいは、訪れる文人墨客と酒を酌み交わし、陶芸や詩作をする。まさに「生活全部が詩」というべき人物でした。
郊処の生まれ育った西堀は、多くの文人や芸術家を輩出した特色ある土地柄です。郊処の学んだ氷湖塾のほかにも、童画家、武井武雄の生家で開いていた私塾「無事庵」があり、学問を好む気風が育まれていました。西堀の文化的気風の中に生きた郊処は、武井武雄や彫刻家、武井直也といった次世代の芸術家に影響を与えることにもなります。

このたび、郊処について調査している嶋 不濁氏・八幡 兵吉氏により、郊処が天竜峡名産の尾林焼の開発に携わったこと、篆刻印の制作を通じて夏目漱石や中村不折ら名士との交流があったことなど、今までほとんど知られてこなかった事実が明らかにされてきました。本展では、お二人の調査結果とともに、ご遺族からお借りした印譜などの資料を展示し、これまであまり知られてこなかった郊処の活動をご紹介します。

期間:5月3日(木・祝)~6月24日(日)

※ 6月1日(金)~6月11日(月)は中断いたします

時間:10:00~19:00

場所:岡谷美術考古館1階 交流ひろば

入場無料

2018年4月26日~6月24日
開館5周年 収蔵作品展Ⅰ 墨の世界 東洋の美

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天竜道人《鳥》(六曲屏風、部分)

墨の濃度や筆づかいでものの色彩や質感、空間までも描き出す水墨画、文字だけでその場の空気や情景を現出させる書など、東洋では墨を中心とした多彩な表現が生み出され、発展してきました。

 

これらの分野は、幕末から明治にかけて日本に入ってきた西洋画の影響を受け、また現代的な要素も取り入れながら、その独特の世界観は今に受け継がれています。

 

本展では、書や水墨画をはじめ、東洋的な技法や発想によって制作された作品を一堂に展示します。西洋画とはまったく異なる立脚点や背景をもつ東洋の美をごゆっくりお楽しみ下さい。


宮坂絵美 Rhythm and Disappearance.(終了しました)

期間:4月16日(月)~22日(日)

時間:10:00~19:00(初日は12:00~18:00、最終日は10:00~18:00)

場所:岡谷美術考古館1階 交流ひろば

入場無料


ワークショップのささやかな展示会(終了しました)

IMGP0369昨年9月から12月まで7回シリーズで開催したワークショップ「体験的絵画教室」の作品展です。

1.絵の下地をつくる

2.卵テンペラで描く

3.アクリル絵の具で描く

4.油絵の基本

5.墨で描く

6.岩絵の具で描く

7.土と炭で描く

 

期間:3月8日(木)~31日(土)

時間:10:00~19:00

場所:岡谷美術考古館1階 交流ひろば


喜寿記念 中島龍風書展―40年の軌跡と仲間たち―(終了しました)

主催:硯和書道会

期間:3月1日(木)~6日(火)

時間:10:00~18:00(最終日は15:00まで)

場所:岡谷美術考古館1階 交流ひろば、企画展示室

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2018年3月8日~4月22日
収蔵作品展Ⅳ 絵を診る―素材と技法―(終了しました)

24.黒い風景

野村千春《黒い風景》

絵を見るとき、わたしたちは、「何が描かれているか」 という 「絵の内容」 にまず注目するでしょう。しかし、絵とひとくちにいっても、油絵の具、水彩絵の具、アクリル絵の具、岩絵の具その他さまざまな絵の具が使われ、その土台となるものも、紙、布(綿、麻、絹)、木などいろいろあります。選ぶ素材によって発色や画面の質感が異なり、それも絵の味わいをつくる重要な要素です。
画家は、それぞれがめざす画風や仕上がりに合わせ、最適な素材や技法を選び、工夫を重ねて作品を制作しています。また、時代とともに優れた画材が登場し、作画の手法も多様化してきました。
本展では、さまざまな素材や技法による作品を一堂に展示いたします。絵の 「素材」 に注目して、一味ちがった見方で絵を楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

◆関連イベント◆

4月14日(土)13:30~  学芸員によるギャラリートーク

申し込み不要、要入館料


岡谷市つるし雛同好会作品展(終了しました)

IMG_0456期間:3月20日(火)まで

場所:岡谷美術考古館1階 交流ステーション

入場無料


放課後こどもの居場所づくり事業作品展(終了しました)

IMG_0494岡谷市市では、すべての小学校で「放課後こどもの居場所づくり事業」を行っています。

地域の大人の指導により、子どもたちがさまざまな美術・工芸作品を楽しんでいます。

期間:2月24日(土)まで

場所:岡谷美術考古館1階 交流ひろば

入館無料


企画展「マメ圧痕のある縄文土器」

IMG_0386内側にマメの痕がついた土器の展示です。中にマメを保存していたと思われます。

縄文時代の食料事情をものがたる、貴重な資料です。

 

※地域情報誌『suwazine』03(スワニミズム編集室)特集「醸し国」の関連企画展です。