過去の展覧会

2018年11月8日~2019年1月6日
開館5周年記念 収蔵作品展Ⅱ 暗色の色彩家 野村千春展(終了しました)

55.あずみ野朝あけ F50 1992年

《あずみ野朝あけ》

それは美しく描かれた絵ではなかった。
鮮やかな色を殺したところに、かえって生命力が見えてくる。

画壇や世評には背を向けて、独自の絵画表現を確立した野村千春。

構図らしい構図は存在しない。何度も塗り重ねられた絵の具の圧倒的な重量感。
暗い色調の中から光り輝いてくる色彩。
一転、画面の隙間なく、ちりばめられた花の生動。

大地と向き合い,花をこよなく愛した、暗色の色彩家(コロリスト)。

本展では、春陽会や女流画家協会を中心に、精力的に制作活動を展開した岡谷市出身の洋画家、野村千春の画業70年の軌跡を作品や資料を通して展観します。

 

■入館料/一般350円(250円) 小・中学生150円(100円)

( )は10名以上の団体料金

※諏訪郡内に在住・在学の小・中学生、岡谷市内に在住・在学の高校生は無料

 

■開館時間/午前10時~午後7時

2018年8月30日~11月4日
開館5周年 特別企画展 県展70年を支えた岡谷の巨匠展(終了しました)

高橋靖夫「あかのアトリエ」1966年

高橋靖夫《あかのアトリエ》1966年

本年は、長野県展70周年の節目の年となります。
長野県展は、終戦直後の昭和20(1945)年秋、疎開中の著名画家たちが中心となって開催した全信州美術展を母体として、昭和23(1948)年に発足しました。全国規模の公募展と比較しても、審査基準が厳しく、芸術性の高い作品が集まることが特長です。
岡谷市は、その長野県展での受賞者、あるいは審査員や役員を歴任して県展を支える実力ある作家を多く輩出してきた地域です。作家たちは「県展によって育てられた」とも言い、県展は作家たちにとって世代・ジャンルを超えた研鑽・交流の場となりました。彼らはさらに中央展でも存在感を示し、後進の指導者となるなど、岡谷においてもまたその系譜・人脈の豊かさは現在まで引き継がれています。
本展では、歴代の岡谷市出身の審査員及び役員の、幅広いジャンルの作品を展示し、県展70年の歩みとともに偉大なる巨匠たちをご紹介いたします。

 

 

 

■入館料/一般500円(350円) 小・中学生250円(150円)

( )は10名以上の団体料金

※諏訪郡内に在住・在学の小・中学生、岡谷市内に在住・在学の高校生は無料

 

■開館時間/午前10時~午後7時

 

◆関連イベント

○記念講演「長野県展70年を見つめて」

講師:植草 学 氏
信濃毎日新聞編集委員。千葉市生まれ。東京藝術大学美術学部芸術学科卒業。同紙で1997年に県美術展の50年史を振り返る連載「県展半世紀」を執筆、現在は美術家インタビュー「創作の扉」欄などを担当。著書に『美のふるさと 信州 近代美術家たちの物語』(2007年)がある。

9月1日(土)13:30~15:00 交流ひろば 聴講無料

 

○ギャラリートーク「県展に育てられた私たち」
展示作家に作品の解説や県展にまつわる思い出などを語っていただきます。

11月3日(土・祝)13:30~ 美術展示室 開館記念日のため入館無料

2018年8月18日~9月17日
恵みを生み出す器 縄文中期の顔面把手大集合(終了しました)

平成30年度、岡谷市・茅野市・富士見町・原村・諏訪市・下諏訪町・長和町・川上村・山梨県甲府市・北杜市・韮崎市・南アルプス市・笛吹市・甲州市が、日本遺産《星降る中部高地の縄文世界―数千年を遡る黒曜石鉱山と縄文人に出会う旅―》に認定されました。
それに加え、当館の開館5周年を記念して、中部地方に特徴的な縄文土器を二期に分けて展示いたします。

■第1部
華麗な装飾 火焔と水煙の縄文土器展
平成30年7月14日(土)~8月15日(水)

■第2部
恵みを生み出す器 縄文中期の顔面把手大集合
平成30年8月18日(土)~9月17日(月・祝)

・休館日 毎週水曜日、祝日の翌日
※8月12日(日)、15日(水)は開館、8月27日(月)は臨時休館

●関連イベント
土器をつくって、焼いて、展示しよう!
7月29日(日)/8月4日(土) 10:00~ マグカップ土器をつくろう
8月18日(土) 10:30~ 土器火入れ(見学)
参加費500円、要申し込み

チラシはこちら

2018年7月14日~8月15日
華麗な装飾 火焔と水煙の縄文土器展(終了しました)

平成30年度、岡谷市・茅野市・富士見町・原村・諏訪市・下諏訪町・長和町・川上村・山梨県甲府市・北杜市・韮崎市・南アルプス市・笛吹市・甲州市が、日本遺産《星降る中部高地の縄文世界―数千年を遡る黒曜石鉱山と縄文人に出会う旅―》に認定されました。
それに加え、当館の開館5周年を記念して、中部地方に特徴的な縄文土器を二期に分けて展示いたします。

■第1部
華麗な装飾 火焔と水煙の縄文土器展
平成30年7月14日(土)~8月15日(水)

■第2部
恵みを生み出す器 縄文中期の顔面把手大集合
平成30年8月18日(土)~9月17日(月・祝)

・休館日 毎週水曜日、祝日の翌日
※8月12日(日)、15日(水)は開館、8月27日(月)は臨時休館

●関連イベント
土器をつくって、焼いて、展示しよう!
7月29日(日)/8月4日(土) 10:00~ マグカップ土器をつくろう
8月18日(土) 10:30~ 土器火入れ(見学)
参加費500円、要申し込み

チラシはこちら


第1回 冬麗社絹絵展(終了しました)

岡谷市出身の日本画家、花岡哲象氏の主宰する冬麗社の皆様の作品展です。

期間:6月7日(木)~10日(日)

時間:10:00~19:00(最終日は10:00~16:00)

場所:岡谷美術考古館1階 交流ひろば

入場無料

2018年6月28日~8月26日
開館5周年記念 特別企画展 生誕100周年 早出守雄展~早出先生と教え子たち~

岡谷市出身の水彩画家 早出守雄(1918~1971)は、生まれ育った故郷の風景をこよなく愛し、力強く心にしみる風景画を描きつつ、多くの後進の指導にもあたりました。
本展では、当館収蔵作品に加え、ご遺族や他美術館などからも作品や資料などをお借りし、早出の画業を振り返ります。また、早出が岡谷市などの高等学校で教鞭をとっていた頃の教え子のうち、絵画制作の道に進んだ方々の作品も展示し、早出が後進に与えた影響にも着目します。

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《信濃路の駅》1956年

 

■関連イベント

ギャラリートーク
「父 貞一郎と早出守雄」 8月19日(日)13:30~
講師:髙橋靖夫さん(国画会会員・女子美術大学名誉教授)

早出守雄が尊敬した画家、髙橋貞一郎と早出の交流に関するエピソードや、早出作品などについてのことを、髙橋の五男、靖夫さんに語っていただきます。

 

 

 

 


篆刻の鬼才 八幡郊処

IMG_1100岡谷市西堀出身の篆刻家、八幡郊処(一八六六~一九三二)
少年時代、私塾を開いていた従兄の八幡氷湖に学び、漢学の素養を身につけます。のちに上京し、篆刻の大家、五世 浜村蔵六に師事しました。
心のままに各地を遊歴し、一年あまり帰らないこともあった。あるいは、訪れる文人墨客と酒を酌み交わし、陶芸や詩作をする。まさに「生活全部が詩」というべき人物でした。
郊処の生まれ育った西堀は、多くの文人や芸術家を輩出した特色ある土地柄です。郊処の学んだ氷湖塾のほかにも、童画家、武井武雄の生家で開いていた私塾「無事庵」があり、学問を好む気風が育まれていました。西堀の文化的気風の中に生きた郊処は、武井武雄や彫刻家、武井直也といった次世代の芸術家に影響を与えることにもなります。

このたび、郊処について調査している嶋 不濁氏・八幡 兵吉氏により、郊処が天竜峡名産の尾林焼の開発に携わったこと、篆刻印の制作を通じて夏目漱石や中村不折ら名士との交流があったことなど、今までほとんど知られてこなかった事実が明らかにされてきました。本展では、お二人の調査結果とともに、ご遺族からお借りした印譜などの資料を展示し、これまであまり知られてこなかった郊処の活動をご紹介します。

期間:5月3日(木・祝)~6月24日(日)

※ 6月1日(金)~6月11日(月)は中断いたします

時間:10:00~19:00

場所:岡谷美術考古館1階 交流ひろば

入場無料

2018年4月26日~6月24日
開館5周年 収蔵作品展Ⅰ 墨の世界 東洋の美

IMGP1612

天竜道人《鳥》(六曲屏風、部分)

墨の濃度や筆づかいでものの色彩や質感、空間までも描き出す水墨画、文字だけでその場の空気や情景を現出させる書など、東洋では墨を中心とした多彩な表現が生み出され、発展してきました。

 

これらの分野は、幕末から明治にかけて日本に入ってきた西洋画の影響を受け、また現代的な要素も取り入れながら、その独特の世界観は今に受け継がれています。

 

本展では、書や水墨画をはじめ、東洋的な技法や発想によって制作された作品を一堂に展示します。西洋画とはまったく異なる立脚点や背景をもつ東洋の美をごゆっくりお楽しみ下さい。


宮坂絵美 Rhythm and Disappearance.(終了しました)

期間:4月16日(月)~22日(日)

時間:10:00~19:00(初日は12:00~18:00、最終日は10:00~18:00)

場所:岡谷美術考古館1階 交流ひろば

入場無料


ワークショップのささやかな展示会(終了しました)

IMGP0369昨年9月から12月まで7回シリーズで開催したワークショップ「体験的絵画教室」の作品展です。

1.絵の下地をつくる

2.卵テンペラで描く

3.アクリル絵の具で描く

4.油絵の基本

5.墨で描く

6.岩絵の具で描く

7.土と炭で描く

 

期間:3月8日(木)~31日(土)

時間:10:00~19:00

場所:岡谷美術考古館1階 交流ひろば