
田中隆夫《農婦と猫》
ここ岡谷は、絵画、彫刻、書などさまざまな美術作家を輩出してきました。それらの作家たちは、師弟関係にあったり、美術団体を結成するといった交流を通して美術の道を志したり、後進の育成にも力を注ぎました。
今年は、多くの郷土美術作家が腕を磨き、成果を発表する場となってきた岡谷展が50周年を迎えます。これを記念して、当館の収蔵品のなかから岡谷美術の礎を築いてきた作家たちの作品を一堂に展示いたします。今回はこれまで展示する機会の少なかった作品を中心とし、おなじみの作家たちのまた違った一面を感じていただければと思います。
また、岡谷展を主催する岡谷市美術会による物故会員展も、館内で同時開催されることになりました。
こちらもあわせてご覧いただき、岡谷美術の歩みを振り返りつつごゆっくりご覧ください。
会 期: 平成28年11月10日(木)〜平成28年12月26日(月)
※岡谷市美術会の物故会員展は、11月10日(木)~12月26日(月)
会 場: 市立岡谷美術考古館
休館日: 毎週水曜日、祝日の翌日
入館料: おとな(高校生以上)350円 こども(小・中学生)150円
団体 おとな(高校生以上)250円 こども(小・中学生)100円 ※10名以上
諏訪郡内6市町村小中学生、岡谷市内の高校に在校、在住高校生は無料






岡谷市出身の水彩画家、早出守雄(1918~1971)は、生まれ育った故郷(ふるさと)の風景をこよなく愛し、生涯、絵筆をとり続け、多くの人々の心に染みる風景画を多数、描きました。長年、教鞭をとり続け、また地域の芸術文化振興のために、後進の指導にもあたった早出とその作品は、今も多くの人々に愛され、親しまれています。
岡谷市出身の版画家 増沢荘一郎(1914-1985)は、長年、小学校や地域での版画教育の活動にまい進し、今日の「版画のまち岡谷」の礎を築きあげた功績が高く評価されています。
