
山田郁夫《雪の光》
岡谷市出身の水彩画家 山田郁夫(1927-1996)は、独学で絵を学び、教職に就くかたわら生涯を通じて画業に励みました。
「本物を見よ、本物を求めよ」が口癖だったという山田は、徹底したデッサンに始まり、対象から受けた感動を完全に消化したうえで、色彩と形態が響きあう幾何学的な構成の作品を数多く生み出しました。その作品は、洗練されたモダンな雰囲気と、注意深く練り上げられた色づかいで定評があり、「長野に山田郁夫の色あり」と語られたほどです。
日本水彩画会諏訪支部を結成するほか、諏訪美術会、信州美術会、県展の要職を歴任。岡谷美術考古館長、岡谷市教育委員長も務め、郷土の芸術文化の発展に尽力しました。美術教師としても後進を育て、その作品は、現在も多くの人々に親しまれています。
本展では、山田の作品とともに、デッサンや著作から読み取れる制作の背景・思想をご紹介します。
◆会期/2019年4月25日(木)~6月16日(日)
◆会場/2階 美術展示室
◆入館料/一般350円(250円)、小・中学生150円(100円)
※( )は10名以上の団体料金
◆開館時間/午前10時~午後7時
◆関連イベント
学芸員によるギャラリートーク/6月1日(土)13:30~

2018年度に開催したワークショップの作品展です。
岡谷市つるし雛同好会会員作成のつるし雛と、ひな祭りらしい晴れ着を展示しています。
岡谷市立上の原小学校の6年生による卒業作品展です。動物や乗り物など、アイロンビーズで作られた立体作品の数々をご覧いただけます。
岡谷市放課後子どもの居場所づくり事業による、児童の皆さんの作品展です。
岡谷東高校の写真部・書道部・美術文芸部の皆さんによる合同作品展です。
版画家・武井武雄の故郷であり、信州の版画活動の原点ともなった「双燈社版画部会」が誕生したここ岡谷市は、昭和29年頃から版画教育についても盛んに行われるようになり、全国小中学校版画コンクールでの入賞者を輩出するなど、全国的にも注目を集めてきました。この伝統は受け継がれ、市民による版画制作、学校現場での版画教育は、現在でも広く行われています。
当館では、「岡谷市ゆかりの若手アーティストまたは若手グループ」に対する支援と育成を目的として、発表の場の提供や芸術活動の支援を行う公募展を実施します。今回は岡谷市出身で、大阪芸術大学で学んだ建築を基に幾何図形の構成による平面作品および立体作品を制作する片桐 晃憲を特集します。片桐はギャラリーで多くの個展を開催し、また各地のアートプロジェクトにも参加するなど、作品が鑑賞者ないし空間に対して呼応するような展示活動を通して活躍の場を広げているアーティストです。

